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そういやアフリカのネットショッピングってどうなってるんだろ?
リアル店舗の出店の準備を着々と進めている私たちですが、この記事を書いてる私の専門はどちらかというと実はネット側の人間だったりします。
リアルな店舗出店は普段インターネットの世界を中心に仕事をしているわたしにとっても、
未体験な世界でとても楽しみな事業であることは、これまでの記事を読んでいただいても伝わってくることだと思います。
(伝わってますよね?)
ただ、わたしもそういいながらも、自分の畑についても興味があるわけで、アフリカのECの状況に、だんだんと興味がわいてきました。
とくに、アフリカがとんでもない勢いでIT化をすすめ電子マネーでのやり取りが銀行の口座よりも利用されているという状況で考えると、
当然ネットショッピングでの流通も、可能性が広がるビジネスであることは想像しやすいです。
やっぱり伸びてるEC市場
JETRO(日本貿易振興機構)さんの調査によると、アフリカのEコマース(EC)市場は拡大傾向にあり2020年に約200億ドルの市場規模であったアフリカのEC市場は、2025年には407億ドル規模に達すると予測されているようです。5年で倍増する勢いがあるということです。
コロナ禍にあるのは日本だけではありません。アフリカでも深刻な被害を生み出しています。
その中にあって、それだけ大きな経済成長を見込まれているこのEC市場は、私たちにとっても大きなビジネスチャンスであると言えてしまいます!
特にアフリカではファッション市場が大きく飛躍すると考えられており、60億ドルを超える市場となることが見込まれているようなのです。
私たちのプロジェクトではリアルの店舗出店を行っていますが、日本のショップでも行われているように、
ネットショッピングを同時に行うことで売上を伸ばしてゆくことが可能です。これは、大きなチャンスになる予感がします。
アフリカでは、2019年の時点で1900のオンラインサイトがあり、20億回以上の訪問者数を記録しているそうです。2倍以上の成長を見込まれている市場ですから、訪問者数も2倍から3倍程度の伸びがあると思います。
モバイルの強さが際立つケニアの市場
わたしたちの現在の主なアフリカでの取り組みは、ケニアですのでケニアに注目します。
ケニアではネットショッピングを行うのにモバイルでの比率が58%と、約半数以上の人の利用がモバイルでの利用であることがわかります。
この数値は日本でも同水準です。いかにモバイルが文化として浸透しているかが、こうした所でも傾向がはっきり出てきますね。
余談の部分になりますが、一方で決済ではあれだけ利用者が多いエムペサを利用する人は少なく
現金での支払いが一番多いことが報告されています。
ちょっと興味深い数値です。銀行口座を持つ人が少ないのでオンライン決済の比率がやや下がるのは理解できるんですが、
エムペサはECの決済方法としてうまく機能していないんでしょうか。
まぁ市場規模がどんどん大きくなっていく中、エムペサ側も利用率を高めるアクションを起こすでしょうから、この数字は数年でひっくり返る可能性はあると思います。
規制は緩め!?でも何が起こるか分からない市場!どうする!?
ケニアでの事業展開を考えてゆく今、わたしたちもこの伸びゆく市場を眺めているだけではもったいない!
そう感じられる経済成長の見込みが今のアフリカ、そしてその中でもケニアにあることは理解できました。
今展開している事業の中でも感じるには十分なのですが、規制等は緩めのお国柄であることは間違いなく、
ECの市場においても規制に関していうと現段階では、それほど大きなものではありません。
ただ、最近ナイジェリアの政府ではEコマース税というものに大しての議論が行われたり、政府としても税収を見込めある認識を強く持っているようです。
エゲツナイ課税が行われてしまうのか、どうなのか、見定めてチャレンジです。
次回をお楽しみに。Badaaye!