私たち株式会社エコビジョンでは様々な廃棄物の処分についてお問合せをいただき、
ご相談いただいた企業様の事業が安全に運用できるように廃棄物処分の方向からサポートさせていただいております。
特に私たちは実際の処分にかかわる処分業者ではなくコンサルティングの立ち位置でかかわらせていただき、
いわば廃棄物を排出する事業主様と処分する業者のマッチングを行っているようなものです。
マッチングといえば、ここ数年マッチングアプリでの出会いが随分一般化してきましたよね。
それなりの年齢な私にとって出会い系との違いが判らないんですが、なんかもうちょっと明るく
クリーンそうなでポップなイメージに聞こえつつあるのは企業努力なのかなんなのか、不思議な世界です。
ちなみに廃棄物処理の業界って、そんなに一般的に深く知られているわけでもないと思いますし、
不透明そうなイメージをお持ちの方もいらっしゃるんじゃないでしょうか?
今回のテーマではないですが、廃棄物処理においてもマッチングアプリのようなサービス展開を行って
もっと廃棄物処理の世界を可視化して安心して任せられるような業界に変革してやろうという構想がありますが
この話はもう少し後で^^
Contents
廃アルカリとは?
さて、今回のテーマですが「廃アルカリ」についてです。
廃アルカリとはいったい何でしょうか?
廃アルカリの基準について
廃アルカリは、アルカリ性の溶液を指します。
廃ソーダ液、金属せっけん液などアルカリ性の廃液をすべて含みます。
ここで言われるアルカリ性とはpH(ぺーはー:水素イオン濃度)が7よりも高いもののことで
pH7は中性、それよりも低いものが酸性と区別されています。
pHの高い廃液は特に取り扱いに注意が必要な性質を持っており、下水処理では微生物が活動できないような水質となり
中でもpH12を超えるような強度となるとコンクリートなども溶かし、損壊をまねき石灰分を多く含むと沈着し詰まりを起こしてしまったりします。pH12.5以上のものは特別管理産業廃棄物という分類に分けられます。
排出する際には、中和と呼ばれるpH値を下げる処理を行う工程が必ず必要となります。
廃アルカリの具体例
では具体的に廃アルカリとはどういったものになるのでしょうか?
代表的な廃アルカリは水酸化ナトリウムです。石鹸の市増や清掃工場の処理廃液などがそれにあたります。
紙パルプやレーヨンの製造でも発生します。
また、化学工業廃液として発生する廃アンモニアも廃アルカリに含まれます。
こうした廃アルカリを中和処理を行い、安全に処分するわけですが
一言で中和処理といっても焼却処分を行えるものや、含有された汚泥を処理しなければいけないものなど
すべてが1つの方法で処分されるわけではなく、
廃棄物に応じた処分業者を正しく選定しないといけなくなるわけです。
廃アルカリの処分方法
すでに少し触れていますが、代表的な廃アルカリの処分方法について
詳しく説明します。一般的に大きく3つの処分方法があります。
中和処理
中和処理はその言葉通りに中和する処分方法ということになります。
アルカリ性の性質をもつ廃液に、酸性の性質をもつ廃液を混ぜ合わせることによって
安全に処分できるpHにまで近づける作業を指します。
廃酸を利用することがほとんどですが、中和できない性質をもっている場合などは別の酸を使用する場合もあります。
ただ、この中和処理は知識と厳正な管理が必要です。中和を行う際に人体に大きな被害をもたらす有害なガスを発生することもありとても危険な作業となることが多いからです。
また、中和作業の工程で新たに汚泥が生成される場合もあり、この汚泥もただしく処理しないといけません。
焼却処分
焼却を行い処分を行う場合もあります。焼却する際には霧状にすることで効率よく焼却処分をおこないます。
リサイクル処理
先述の中和処理において、廃酸を中和処理に使用します。
逆に言うと廃酸の処理に廃アルカリを使用するともいえるわけです。
つまり廃酸を処理するためのリサイクル資源として活用する場合もあるということです。
廃アルカリの処分方法でお困りの場合は・・
いかがでしょうか、廃アルカリの処分がちょっと複雑で、通常の廃棄物とは異なる処分を
行わないといけないんだなぁということは伝わったのではないかと思います。
廃アルカリの処分を行える業者は、他の廃棄物の処分でもそうですが許認可を得た処分場ということになります。
廃液の処理1つとっても、昨今のSDGsの意識の高まる時流だからというわけではないですが、
これからの地球を守っていこうという視点からも安全に正しく処理することはこれからの事業者様に求められることとなります。正しく処理を行うことは当たり前ですが、どこにどうやって依頼すれば適正価格で安全に処分してくれるのか?ということは、なかなか正解を導くことが難しい領域だと思います。
私たちは廃アルカリの処分においても皆様と処分業者をただしくマッチングいたします。
お見積り等は無料です。一度お気軽にお問合せください。